バンコクには数えきれないほどのショッピングモールがありますが、中でも旅行者からとくに人気が高いショッピングモールのひとつが
「ターミナル21バンコク」
です。

ここは
空港をテーマにしたユニークなデザインが特徴です。
フロアごとに世界の都市をイメージした空間が広がり、歩いているだけでも楽しくて、思わず写真を撮りたくなる場所です。
実際に、オブジェをバックに自撮りしている人も多いです。

ターミナル21の人気が高い一番の理由はアクセスの良さです。
BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅、バンコクのメインの2路線が交わる中心地にあります。
どちらの駅からも直結しているので、雨の日でもまったく濡れずに行けます。
初めてのバンコク旅行でも迷わず便利に訪れることができるはずです。

館内には世界中のグルメがそろうレストランや、安くておいしいフードコート、バラエティ豊かな店舗があり、日本のチェーン店も入っています。
買い物はもちろん、食事や暑さを逃れて少し休憩するにもぴったりのスポットですので、ぜひ立ち寄ってみてほしいショッピングモールです。

本記事では、ターミナル21バンコクのフロアガイド、営業時間、フードコート、そしてお土産情報を中心にご紹介します。

まずはアクセス方法と基本情報から見ていきましょう。


ターミナル21バンコクのアクセス方法と基本情報

ターミナル21バンコクは、2011年にオープンした比較的新しいショッピングモールです。
空港の出発ターミナルをイメージした造りになっていて、エスカレーターもまるで搭乗ゲートにつながる通路のように演出されています。
他のモールにはない、世界旅行気分を味わえるのが大きな魅力です。

ターミナル21へのアクセス

場所はスクンビット通りにあり、バンコク中心部のアソーク交差点に建っています。
交通の便がとても良く、BTS(高架鉄道)のアソーク駅と直結、さらにMRT(地下鉄)スクンビット駅からも地下通路でつながっています。
このあたりは渋滞が多い場所ですが、ここ「ターミナル21バンコク」は電車で、しかも降りてからほぼ歩かずに行けるアクセスの良さが、バンコクの地理や気候に慣れない観光客にはとてもありがたいのです。

ターミナル21の営業時間

営業時間は毎日10時から22時まで。
午前中は比較的ゆったりしていて、午後から夜にかけて人手が増えてきます。
とくに夕方以降は仕事帰りの地元の人や旅行者で混み合うので、ゆっくり回りたいなら午前中か昼過ぎが狙い目です。

ターミナル21館内の便利なサービスや設備

建物内には、あちこちに腰を下ろせるベンチやスマホのチャージ設備があり、Free WiFi完備なので、とくに買い物や食事にお店に入らなくても快適に過ごせるところがたくさんあります。

建物内には(銀行ではない)両替所がいくつかあります。
レートは、すごく良いわけではないですが、悪くはないです。
もう少し買い物に使いたい、と思ったときにも両替しやすいですね。
ATMも各フロアにあるので、キャッシングやオンライン口座からの引き出しサービスで利用する場合に利用できます。

そして荷物預かりサービスも。
これは意外と便利で、大きな荷物や買ったお土産を一時的に預けられます。
身軽に回れるようになるので、長時間滞在する予定なら使わない手はないです。
セキュリティもきちんとしていて、旅行者でも安心して利用できます。

ターミナル21のフロア構成

建物は
B〜6F(地上8階)までの計10フロア構成
です。
各フロアは世界の都市をテーマにデザインされています。

下のフロアから順に、このようにテーマの都市が設定されています。

  • Basement:駐車場出入口と3店舗しかない。LGの一部という扱いのようです。
  • LG(B1階):カリビアン(Caribbean)
  • GF(1階):ローマ(Rome)
  • MF(2階):パリ(Paris)
  • 1F(3階):東京(Tokyo)
  • 2F(4階):ロンドン(London)
  • 3F(5階):イスタンブール(Istanbul)
  • 4F(6階):サンフランシスコ(San Francisco)
  • 5F(7階):サンフランシスコ(San Francisco) Pier 21があります。
  • 6F(8階):ハリウッド(Hollywood)

館内を歩くだけで「この国に行ったらこんな雰囲気なのかな?」と楽しくなる空間です。
とくにパリフロアのエッフェル塔のオブジェや、ロンドンフロアの赤い電話ボックスは写真映えするので、多くの観光客がカメラを向けています。
名古屋のナナちゃん人形のような金色の背の高い人形もいますし、日本人が笑ってしまうような招き猫やお相撲さんなどの「日本風」オブジェも飾られています。

アクセスのしやすさ、館内のユニークなデザイン、そして毎日夜まで楽しめる営業時間。
ターミナル21バンコクは、買い物や食事だけでなく、観光スポットや休憩場所としても便利に利用できるショッピングモールなのです。

ちなみに、ターミナル21というショッピングセンターは、ナコンラーチャシーマーとパタヤにもあり、同じように各国の都市がデザインされた建物になっています。
機会があれば行ってみてくださいね。

ターミナル21バンコクのフロアガイド

ターミナル21バンコクは、フロアごとにテーマがあって、雰囲気がガラッと変わります。
何階はどんな店舗が多いのか、フロアコンセプトを知っておくと、効率よく買い物やお土産探しができます。
まずはざっくりしたフロアガイド(フロアコンセプト)を見ていただきましょう。

ちなみに、日本とはフロアの数え方が異なるので、数字より高い階になります。
(タイでは建物によって数え方が違う場合もあります。ややこしいですよね。)

表示フロア (日本式表示)テーマ都市店舗のカテゴリー代表的な店舗
LG
(B1階)
カリブ海
(Caribbean)
スーパーマーケット・銀行・薬局・飲食店・軽食店・本屋MOS BURGER、Subway、Daiso、
Mango Tango、
Watsons、Boots、
ツルハドラッグ
GF
(1階)
ローマ (Rome)有名ブランドショップ・ファッション・両替所LeVI’S、PANDORA、
MANGO、kipling、
LACOSTE、GUESS、
Super Rich
MF
(2階)
パリ (Paris)ブランドファッション・コスメ・カフェH&M、SKECHERS、
Onitsuka Tiger、MAC
Starbucks Coffee
1F
(3階)
東京 (Tokyo)女性向けノンブランドファッション・ランジェリー・コスメ・アクセサリーWacol、Triumph、Pomelo、iBeat(iStudio)、荷物預かり
2F
(4階)
ロンドン (London)男性向けファッションやアクセサリーのセレクトショップ・スポーツ・トラベル・眼鏡champion、Kangol、
CROCS、KITO
3F
(5階)
イスタンブール
(Istanbul)
時計・宝石・アクセサリー・パワーストーン・バッグ・ネイル・ヘアサロン・マッサージMINIMAL -BKK-、JAPARA、MOMO GEMS、Thaniya、
Auntie Anne’s、MINI
4F
(6階)
サンフランシスコ
(San Francisco)
レストラン(日本食を含む各国料理やデザート)大戸屋、かつや、MK、PeppeR Lunch、
CoCo壱番屋、吉野家、
Sizzler、8番らーめん、
FUJI RESTAURANT
5F
(7階)
サンフランシスコ
(San Francisco)
フードコート・レストランPier 21 (フードコート)
とんかつ和幸、KFC
6F
(8階)
ハリウッド
(Hollywood)
映画館・3大スマホキャリア・スマホグッズ・マッサージ・フィットネスSF Cinema、
AIS、dtac、true move、
Fitness First

参考までに、TERMiNAL21 ASOKの公式ページのフロアガイドのリンクを一応張っておきますが、情報がとても探しにくいです。
館内にあるタッチディスプレイも同じように探しにくいです。

https://www.terminal21.co.th/asok/shop/th/gf
https://directory.terminal21.co.th/en/terminal21-asok/explore


フロアコンセプトとショッピングポイント

LG(Caribbean):スーパーマーケットが入ったフロア

LG(Lower Ground, B1)は、生活密着型のフロアです。
gourmet market(スーパーマーケット)、Daiso、薬局が3店舗、銀行も入っています。
「あ、あれが欲しい!」と思ったときに役立つフロアです。

また、カフェや軽食コーナーも点在していて、歩き疲れたら一休みできるお店もたくさんあります。
MOS BURGERやSubwayなど、日本でもおなじみのチェーン店から、Mango Tango(マンゴーをメインにしたスイーツ店)、日本の京ロールの店舗、タイ料理や中東料理も食べられるフードコート、生やドライのフルーツや、フルーツジュースも売っています。
ドライフルーツは日本に持ち帰ることができるので、ここでおみやげとして買ってしまうこともできますね。
スーパーで、ばらまき土産としてタイ限定味のスナックを買い込むこともできます。

地元の人も普段使いで訪れる場所なので、観光地っぽさが少なく、タイの日常を垣間見られるのも面白いです。
旅行中、観光客向けのお店ばかりを見ていると「現地の暮らしってどんな感じ?」と気になる人も多いですが、ここに来ればその雰囲気を感じることができます。

さらにエスカレーターを下ったBasement(B階)には、衣服お直し、クリーニング店、配送サービスの3店舗がありましたが、駐車場を利用する人にしかほぼ目につかないので、私も今回初めてちゃんと知りました。

GF(Rome):有名ブランドショップが軒を連ねるフロア

GF(Ground Floor)は、スクンビット通りから入る場合のエントランスフロアです。
なので、日本の数え方だと地上階=1階になります。
ターミナル21の入り口にあたるフロアなので、ここから建物に入る人も多いと思います。

歴史あるヨーロッパの街「ローマ」をテーマにしていて、フロア全体には大理石風の装飾や荘厳なアーチが施され、中央にはコロッセオをイメージしたオブジェや彫刻が置かれています。

このフロアの魅力は、世界的に有名なブランドショップや高級ファッションブティックが軒を連ねていることです。
MANGO、LeVI’S、LACOSTE、GUESS、KEEN、kiplingなどのファッション系のブランドや、PANDORA、Bath & BODY WORKSなどのジュエリーやフレグランス系のショップも揃っています。
外資系セレクトショップも多く、デザインや品質にこだわった商品を探すことができます。

このフロアでは、時期によって特設セールが行われることもあり、掘り出し物を見つけられるチャンスもあります。
両替所もあるので、ショッピングのための資金を準備しやすいのも便利なポイントです。

MF(Paris):ブランドファッションとカフェのあるフロア

MF(Mezzanine Floor, 2階)は、BTSアソーク駅からの連絡通路が直結しているので、アクセスは抜群です。
多くの人はここから建物に入るのではないかと思います。
入るとすぐ、搭乗ゲートへ向かうことをイメージさせる長いエスカレーターがあります。
明るく開放感のある空間に入った瞬間から、気分が上がってわくわくします。

すぐエスカレーターに乗りたくなるところですが、エスカレーターを登らずに奥へ行くとインフォメーションカウンターがあるので、初めて訪れる人は、分からないことを訪ねてみましょう。
華やかな「パリ」がテーマになったフロアで、ヨーロッパ調の街灯や建築のオブジェが置かれ、パリの街角の雰囲気を醸し出しています。

このフロアには日本でもお馴染みの外資系ブランドショップが揃っています。
さらに、高級コスメやアクセサリーショップも豊富です。
H&M、Victoria’s Secretのランジェリーやボディローション、MACのコスメを売る店舗も入っており、美容やファッションに興味がある人にとって魅力的なフロアです。
またOnitsuka TigerやSKECHERSなどのシューズショップもこのフロアにあります。

パリらしいエレガントさと、世界的ブランドのラインナップが合わさったMF階は、ショッピングを楽しみながら少し贅沢な気分にも浸れるフロアです。

カフェやスイーツショップも点在しているので、疲れたときには休憩もできます。
Starbucks Coffeeはコーヒーを飲みながらスマホのチャージもできるので便利です。
常に利用客は多いですが、長居もしやすい雰囲気です。

フロア中央には常に店舗が並んでいて、タイの食べ物や衣服など、さまざまなものが売っているので、ここを見て回るのも楽しいです。

1F(Tokyo):女性向けファッションのフロア

1F(3階)は、女性向けファッションが多いフロアです。
女性向けのファッションやランジェリー、コスメショップがたくさんあり、
Wacol、Triumph、SABINA、BSCなど、日本やタイのランジェリーショップが並びます。
タイ発のブランドや日本製の美容アイテムも充実していて、コスメ好きにはたまらないフロアです。

女性向けの、シンプル~アーティスティックなデザインまでのさまざまな女性ファッション、かわいい子供服、個性的なアクセサリーや雑貨が多く置かれていて、お土産や記念品探しに最適です。
タイらしいデザインのピアスやブレスレット、可愛いアクセサリーは、プレゼントにも良いですね。

若い世代に人気のPomeloも出店していて、華やかなドレスやタイ人女性向けのパーティー用アイテムも見られます。
Kunjaraにはナチュラルな服や帽子が揃っていますし、良い生地で作られた藍染め服のDiary Indigoも素敵です。

フロア内にはカフェも点在しているので、歩き疲れたらお茶をすることもできます。
さらに、旅行者に便利なサービスとして、iBeat(iStudio)が入っていたり、BTSとは反対の奥の方には、荷物預かりサービスがあります。
「空港からそのまま寄ったからスーツケースが邪魔」あるいは「買い物しすぎた!」というときでも、ここで預ければ安心して館内を楽しめます。

日本の首都「東京」をテーマにしたフロアで、外国人がイメージする「日本」が余すことなくデザインされています。
日本人が見ると、いかにもな「和」のオブジェにクスっとなってしまいますが、招き猫やお相撲さん、甲冑や芸者のオブジェ、提灯や鳥居、石灯籠、日本の地名を書いた看板などがあちこちにあります。

トイレまで日本庭園風なデザインだったりするので、一瞬「ここ、日本だったっけ?」と錯覚してしまうくらいですよ。

2F(London):男性向けカジュアルファッションのフロア

2F(4階)は、男性向けのカジュアルファッションがメインのフロアです。
男性向けの雑貨やアクセサリーも豊富で、旅行の記念品を探すのにもとても楽しいフロアです。

とくにセレクトショップが多く、タイ発のストリートファッションブランドSEIZE mode of Tokyo、変な日本語がプリントされたユニークなTシャツが買えるOldSkull、ジョーク満載のSEVEN STARなどが入っています。
LINECENSEという店では、オリジナルデザインのTシャツやトートバッグが手頃な値段で買えたり、下手な字で「タイバンコク」と書かれた店ではタイっぽいお土産も探せます。

championやKangolなどの有名チェーン店、CROCS、KITOなどのサンダルショップや有名メーカーのスポーツシューズを販売する店舗もあります。
スポーティーなファッションや水着(男女子ども用もあり)を売る店舗、トランクやオーダーメイドのスーツまで幅広く揃っています。

英国の首都「ロンドン」をテーマにしたフロアで、警備員が近衛兵の格好をしていたり、赤い電話ボックスや巨大なロンドンバスのオブジェが置かれており、撮影スポットとしてもおしゃれです。

個人的に興味をひかれたのはIstanbul Barberです。
トルコ式シェービングや眉毛の手入れやネイル、火を使った産毛の処理など、男性のグルーミング全般をやってくれるのがトルコ式男性向け理髪店とのことなので、パフォーマンスとしてちら見するだけでも楽しそうです。

3F(Istanbul):バッグ・時計・宝石のフロア

長いエレベーターを上がってくるとたどり着くのがこのフロアです。
このフロアは、トルコの「イスタンブール」をモチーフにしたフロアで、天井には色とりどりのガラスのランプが吊り下げられており、神秘的な雰囲気です。
エジプトのフレグランスを売るJAPARAという店舗が目立つ場所にあるので、フロアのオブジェではないのだけど思わず目を引かれます。

3F(5階)は、海外やタイで人気のブランド、洋服や靴、バッグ、時計など幅広い商品が揃っています。
多いのは、革のバッグや時計、宝石やパワーストーン、個性豊かなアクセサリーのお店です。
変わった雑貨や石が好きなので、私もよく行くフロアです。

また、ある一角にはネイルやヘアサロンなど、女性のおしゃれに関係するお店が集まっています。
ネイルはハンドが250B、フットが350Bスタート価格は高くないので、休憩がてら利用してもいいかもしれませんね。
Auntie Anne’sや日本のお茶をアレンジしたメニューのMINIというドリンクショップもあります。

お土産や記念品を探しているなら、個人的におすすめしたいのは、
MINIMAL BKKという、タイ数字の文字盤の腕時計が人気の時計店です。
Street1と2の合流地点にあり、タイと日本の旗がクロスして掲げられています。 

デザインはシンプルなものから、タイらしい絵柄が入ったデザイン、ウッドフレームなどいろいろ。 
手頃な価格からあるので気軽に買えます。 

この店のオーナーが自分でデザインをしている
とのことなので、こことMBKの2か所にしかない時計です。
「人と違うお土産を探したい」「普段使いできるタイらしいアイテムが欲しい」という方には最適です。
一部モデルには日本製のムーブメントが使われているので品質面でも安心。
観光客のお土産にもよく選ばれています。 

私もタイ文字の愛らしさが大好きなので、自分用や友だち用に何度か購入しています。 
文字盤とベルトは「この色とこの色を組み合わせたいな」と依頼すれば換えてくれますよ。

伝統的なタイの装飾品が置いてあるお店、お土産に使えるかわいい形の石鹸、タイの面白いお土産を売るお店もあり、このフロア全体が、お土産やプレゼントを探すのにわくわくするフロアです。 

4F(San Francisco):レストランと食関連のお土産のフロア

4F(6階)と5F(7階)は、どちらも「サンフランシスコ」フロアで、食事するお店がメインになります。
赤い橋が4Fから5Fへ貫かれるように架けられています。

まずは4Fについて。
このフロアには、タイ料理はもちろん、和食や洋食、各国の料理が揃っていて、家族や友人と食事を楽しむのに便利です。
日本人が良く知っているお店を並べると、大戸屋、かつや、CoCo壱番屋、PeppeR Lunch、Yayoi 、焼肉ライク、吉野家、8番らーめん、京都鶏らーめん、Sizzler、MK、FUJI RESTAURANTなど。

他にもタイ料理、メキシコ料理、トルコ料理、Secret Riceipe(ケーキ)、アイスクリームショップ、ここのところさらに有名になったタイティーなどのChaTraMueもあります。
空中にはみ出るような電車カフェは、お子さまが喜びそうです!

旅行者向けに英語メニューや写真付きメニューを用意している店が多いので、注文に困ることもありません。

さらに嬉しいのが、食関連のお土産も見つかること。
タイのスパイスや調味料、ハーブティーやお菓子など、持ち帰りやすい商品が並んでいます。
食事のついでにお土産も買えるのは効率的です。

フロア全体にはベンチや休憩スペースもあり、ゆったり過ごせるのもありがたいポイント。
「食べる→買う→休む」をまとめてできる、旅行者にとって使いやすいフロアといえます。

章を分けて、ターミナル21のフードコートが入っている5F(7階)を紹介します。

タイ最強のフードコート「ピア 21」

さてここで、もうひとつの「サンフランシスコ」フロアである
5F(7階)にある「ピア 21(Pier 21)」というフードコート
について詳しくご紹介します。

このフロアには、4Fに引き続いて、とんかつ和幸、KFCなどのレストランも入っていますが、何といっても、バンコクの旅行者や在住者から「タイ最強のフードコート」ともいわれている「ピア 21」を外すことはできません。

驚異的な安さと豊富なメニュー

「ピア 21」の魅力は、何といってもそのコスパの高さです。
こんな立地の良い場所にあるおしゃれなショッピングセンターに入ったフードコートなので、私も最初は「高いんじゃないの?」と思っていたんです。
ところが、思ったより安くて、現在でも多くの食事メニューが50バーツ(約230円)そこそこで楽しめるのでびっくり。
周辺のショッピングモールに入っている同じようなフードコートと比べてもお手頃価格です。

安さの秘密は、ターミナル21がフードコート運営に年間で約2,000万バーツを投じているからだそう。
店舗の賃料は無料、食器洗いの費用もモール側が負担することで、うれしいことに、誰もが安くて衛生的な料理を楽しめる仕組み。
だから、こんな良い立地のおしゃれなショッピングセンター内にありながら、観光客や在住外国人だけでなく、学生やタクシー運転手など、幅広い層が気軽に利用できるお値段で提供できているのですね。

初めての海外屋台めしにも挑戦したいけど、お腹を壊すのが心配。
かといって高そうなお店に入るのも躊躇してしまう、という方でも気軽にトライできると思います。

天候や気候も気にしなくてよい立地の良さ、クーラーの効いた快適な環境、もちろん屋台より衛生的、そしてレストランだけでなく、他のフードコートよりも気軽な値段で食事やデザートを楽しめるのがこのピア 21の強みです。

注文も簡単で、番号や写真を指差すだけでOKなので、英語やタイ語ができなくても困りません。
料理の提供も早いので、時間がないときにも利用しやすいですよ。

プリペイドカードシステムと払い戻し

ピア 21での支払いは、専用のプリペイドカードを使います。
これはどこのフードコートに行っても大体似たようなしくみです。

カードの入手:フードコート入口の円形カウンターで現金を渡し、渡した金額がチャージされたカードを受けとります。チャージしたい金額を渡すだけでカードを発行できるので、会話の必要はほとんどありません。ただ、クレジットカードは使えないので現金を用意してください。

チャージ金額の目安:1人あたり150~300バーツ(約600~1,300円)あれば十分です。数人でシェアする場合、同じ店で注文するなら一枚のカードでも大丈夫ですが、別の店に買いに行きたいときには支払いに手間がかかるので、各自購入した方が良いかもしれません。残金が少なくなったら、数枚まとめて利用することもできます。

支払い方法:各店舗で料理を注文して受け取るときに、店員にカードを渡すか、QRコードリーダーにかざします。現金を出す必要がないので、タイのお金に慣れない人でも、衛生的にスムーズな支払いができます。

払い戻し:食後に余った金額は、同じカウンターでカードを返却すれば払い戻せます。カードの有効期限は30日間なので、その日に払い戻さなくても、最後にここで食べるときに払い戻してもらえば良いです。

注文と座席確保のコツ

座席の確保:一番奥の窓際の席は大きな窓が開放的で、アソークの街並みを見ながら食事が楽しめます。
いつも多くの人で賑わっていますが、回転も速いので、少人数であればすぐにどこかに空きができます。
1-2人なら、相席をお願いしても大丈夫です。
もちろん、都合がつくなら、昼食や夕食のピーク時を避けて行った方がより快適です。
座席を確保してから注文すると安心ですが、料理は5分も待てば出てくるので、買ってから席を探す方がスムーズな場合もあります。

注文方法:メニューには番号や写真が付いているので、タイ語が読めなくても番号で注文可能です。

カトラリー:フォーク、スプーン、お箸はあちこちに設置されており、セルフサービスです。
ブルーライト(殺菌灯)で消毒されているため、衛生的です。

ピア 21おすすめメニューと価格

ここでは、ピア 21で試してほしいメニューを紹介します。

牡蠣のホイトート(Crispy Fried Oysters):
小ぶりの牡蠣がゴロゴロ入っていて、スイートチリソースで食べるとおいしいです。
ガパオライス目玉焼きのせ
鶏肉または豚肉を選べます。定番メニューですね。安価ながら味は抜群! 私も大好きでよく食べますが、必ず目玉焼き乗せで注文します。
チキンマッサマンカレー
大きなチキンが入っており、ボリューム満点です。辛くないので日本人にも人気があります。
カオマンガイ
蒸し鶏とご飯のシンプルな料理です。暑さや辛さで胃が疲れているときでも食べやすいメニューです。
カオゲーン(ぶっかけ飯)
好みのおかずを何種類か選べます。食べたことがない料理を少しずつ試してみるのにいいですね。タイ人の言う「辛くない」はあまり信用できませんが、心配な人は一応聞いてみましょう。

タイの食文化として、もやしやキュウリ、インゲンが付け合わせで出てくることもあり、生で食べます。右手にスプーン、左手にフォークで食べるのが一般的です。
また、スープはお椀からすすらず、スプーンですくって飲むのが、日本以外での共通のマナーです。

デザートとドリンクも楽しめる

料理だけでなく、デザートやドリンクも充実しています。
マンゴーともち米を合わせたカオニャオ・マムアンは外国人に大人気のメニューです。
タピオカ入りのミルクティーやフレッシュジュースも安価に楽しめます。
食後に甘いものをプラスすれば、辛いものを食べた口の中も収まります。

タイミルクティー(Ice Milk Tea)
紅茶にコンデンスミルクをたっぷり入れた甘くて飲みやすいドリンクです。
マンゴースティッキーライス(Sweet Sticky Rice with Mango)
タイ名物デザート「カオニャオマムアン」などのデザートをいろいろ売る店舗もあります。おやつと思って侮るなかれ。結構腹持ちが良く、ほぼ食事です。ミニサイズなら、なんと35バーツと安価です。

テイクアウトと返却

ピア 21では、麺類も含め、ほとんどの料理がテイクアウト可能です。
容器代が5バーツかかります。
テイクアウトしたい場合は、タイ語で「アオ クラップ バーン」と伝えましょう。

ここでは、食べ終わった容器は、テーブルに置かず、返却台へ持っていくのがルールです。
このシステムにより、常に清潔な環境で食事を楽しむことができます。

最上階は映画館とリラクゼーション

6F(Hollywood):映画館やマッサージでリラックスできるフロア

6F(8階)は、「のんびりリラックスする」場所です。
映画館がどーんと入っていて、最新のハリウッド映画やタイ映画を大きなスクリーンで観られます。
日本のアニメや邦画がタイ語字幕付きで上映されることもあるので、ちょっとしたサプライズ気分になります。

座席はふかふかで広め。
正直、バンコク市内の小さな映画館と比べても快適さは段違いです。
映画好きなら、観光の合間に立ち寄ってみるのもアリです。

そして、このフロアにはマッサージのお店もあります。(他のフロアにもいくつかあります)
挑戦したいのはやっぱりタイ古式マッサージ。
体をぐっと伸ばし、ほぐしてくれるので、歩き疲れたあとに受けると本当にすっきりします。
「痛い」と言えば調節してくれるので、怖がることはありませんよ。
短時間のフットマッサージやオイルマッサージメニューもあり、買い物の休憩がてら利用する人も多いです。

まとめ

バンコクには、定番のサイアムパラゴン、豪華なアイコンサイアム、安さならMBK、夜の写真映えならアジアティーク・ザ・リバーフロント、新しいエムスフィアやワンバンコク、と他にも魅力的なモールがたくさんありますが、その中で、旅行者にとって使い勝手がいいのがターミナル21です。

一番の理由は、BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅に直結していること。
アクセスがとても便利で、雨の日でも濡れずに入れるのは助かります。
広すぎず、半日くらいあれば大体見て回れるくらいの適度な規模なのもおすすめポイントです。

価格帯も、サイアムパラゴンやエムクオーティエほど高級じゃなく、MBKみたいに「安いけど交渉が必要」というわけでもなく、ちょうど良い感じです。
定番のブランドメーカーから、店舗ごとに個性のあるファッションやアクセサリーまで、見て回るだけでも楽しいし、お土産や記念品になる小物も、いろんなカテゴリーの個性豊かなものが揃っています。

フロアごとに異なる世界の都市をテーマにしたデザインも楽しいです。
歩いているだけで旅行気分になれるし、写真映えもばっちりです。

そして忘れてはいけないのがフードコート。
快適で衛生的な「ピア 21」では、他のフードコートと比べても手軽な値段で、タイ料理を中心としたさまざまな食事やデザートが楽しめます。
これが、観光客や在住者だけでなく、地元の学生などにも人気がある秘密です。

「アクセス・買い物・雰囲気・食事の価格や過ごしやすさ」のバランスで選ぶならターミナル21。
買い物も観光も休憩も一度に楽しめるターミナル21は、旅行者にとって、きっとベストな選択肢になるはずです。