バンコクに旅行に行くと「やっぱり水上マーケット!」って思い浮かぶ人、多いんじゃないでしょうか。
運河を行き来する小さな舟や、ぎっしり並んだ屋台の光景は、まさにタイらしさそのものです。見ているだけでもわくわくしてきますよね。

でも、よく聞くのがこんな声です。
「有名なマーケットって市内から遠くて行きにくい」
「観光客向けの押し売りがちょっと心配」

そんな悩みを抱えている人におすすめしたいのが、今回ご紹介する
クローンラットマヨム水上マーケット
です。

ここは市内からアクセスしやすく、地元の雰囲気もしっかり残っているのに、旅行者も快適に楽しめる水上マーケット。
しかも子ども連れのファミリーにも人気があります。

この記事では、クローンラットマヨム水上マーケットの基本情報から、バンコクからの自力での行き方、おすすめのグルメやお土産、さらには訪れる際の注意点までをまとめてみました。

まずは、次の章で「行く前に知っておきたいこと」から順番にチェックしていきましょう。


クローンラットマヨム水上マーケットの基本情報

クローンラットマヨム水上マーケットの場所

クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコクの西側、タリンチャン地区にあります。
ラットマヨム運河沿いに広がるこの市場は、市内中心部からおよそ20kmほどの距離。

アクセスの目安としては、アイコンサイアムから車で約30分、スクンビットエリアからなら50分くらいです。
最寄り駅は、SRT(ライト)レッドラインのタリンチャン駅、MRTだとファイチャイ駅、バーンクンノン駅もしくはバーンケー駅です。

市内観光のついでに少しだけ足を延ばせば立ち寄れる距離なので、初めての旅行者でもぜひ行ってみてください。


営業日と営業時間

まず、注意点として、
クローンラットマヨム水上マーケットは、週末と祝日のみ営業
ということです。
平日は完全に休みなので、旅行日程を組むときは要注意!

営業時間は8時頃から17時まで。
でも、15時を過ぎると片付けを始める店もあるので、活気ある雰囲気を味わうなら
午前中から14時頃までに行くのがおすすめです。

休業や特別なイベントについては、公式Facebookページで告知されることもあります。
最新情報をチェックしてから出かけると安心です。

Ladmayom Floating Market ตลาดน้ำคลองลัดมะยม Facebook


訪れるのにおすすめの季節と時間

バンコクは一年を通して暑いですが、季節ごとに特徴があります。
混雑を避けたい人は、開場直後の8〜9時頃に到着するようにしましょう。
昼以降は人が増えて歩きにくくなるので、どの季節であっても午前中に回るようにするとより快適です。

  • 乾季(11月〜2月)
    いちばん過ごしやすい時期です。気温は25℃前後で湿度も低く、散策や写真撮影しても疲れません。午前中に訪れると、のんびり屋台グルメを楽しめます。
  • 暑季(3月〜5月)
    気温が40℃近くなる日もあるので、なるべく朝早い時間に行きましょう。市場は8時頃から開くので、朝ごはん代わりに屋台で食べるのもおすすめです。フルーツの旬でもあり、マンゴーやランブータンが豊富に並びます。帽子や日焼け止めを忘れずに。
  • 雨季(6月〜10月)
    午後にスコールが降りやすい季節ですが、雨が上がると緑が映えて景色が美しいです。観光客もやや少なくなり、落ち着いた雰囲気で買い物できます。傘やレインコートがあると安心です。

水上マーケットを楽しむために持っていくべきもの

クローンラットマヨム水上マーケットを思い切り楽しむときに、準備をしておくと安心です。
ここでは持っていくと役立つアイテムをまとめました。

  • 現金、とくに小額紙幣や小銭
    市場内はほとんどが屋台や個人商店なので、カード払いは基本的に使えません。
    20バーツや50バーツなどの小さなお札があるとスムーズに支払いできます。
    1000バーツ札など、大きなお金だとお釣りが出ないことがあるので注意。
    ATMは少ないので、市内で両替を済ませてから向かいましょう。
  • ウェットティッシュやハンカチ
    手で食べる屋台フードが多く、汗をかくこともあるので必須。
    除菌タイプがあるとさらに安心です。
  • エコバッグや折りたたみバッグ
    フルーツや雑貨をつい買いすぎることもあります。
    最近はタイでもレジ袋が有料だったりもらえないこともあるので、マイバッグを持って行きましょう。食品を入れるビニール袋も1〜2枚あると便利です。
  • 歩きやすい靴
    水辺や舗装されていない通路もあり、サンダルやヒールだと滑って危険です。
    スニーカーなど足元を守れる靴がおすすめです。
  • 日焼け対策グッズ
    屋外の市場なので日差しが強烈です。
    日焼け止めや帽子、サングラスは必ず用意しておきましょう。
  • 虫よけスプレー
    運河沿いなので蚊が出やすいので、午後から行く人や刺されやすい人は必須。
  • 雨具
    雨季なら、折りたたみ傘やレインコートを持っておくと助かることがあります。
    どしゃ降りになった場合は屋根のあるところに避難するしかないですが。

クローンラットマヨム水上マーケットへの行き方

主要な移動手段の比較

クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコク中心部からそう離れておらず、昔から有名な水上マーケットよりも自力で行きやすい場所にあります。
行き方はいくつかあり、それぞれ料金や快適さ、向き不向きがあります。

  • 公共交通機関(MRT+無料シャトルバス、または路線バス)
  • GrabやBoltなどの配車アプリ(もしくはタクシー)
  • ツアー利用(ガイド付き・送迎付きで安心)

コストを抑えたい人や時間に余裕がある人にはMRT+無料シャトルの自力ルートがおすすめです。
複数人で効率よく移動したいなら配車アプリ。
タイが初めて、迷いたくない、言葉にまったく自信がない、という人はツアーの利用も検討して。

「安さ・ラクさ・安心感」の何を重視するのかによって、自分に合う方法を選びましょう。


自力で行く方法 MRT+無料シャトルバス

最も安く行けるのは公共交通機関を使う方法です。
MRT(地下鉄)の Bang Khun Non(バーンクンノン)駅が最寄り駅のひとつですが、ここから
週末限定で「BMA Feeder Bus」の無料の電気シャトルバスが出ています。

バンコク中心部からなら、例えば
スクンビット駅からバーンクンノン駅まで約40〜50分、運賃は片道40〜50バーツ程度です。
BTS(高架鉄道)沿いのホテルの人は、サイアム駅やバーンワー駅でMRTに乗り換えるのが便利です。

バーンクンノン駅に着いたら、 シャトルバスの乗り場はExit 2とExit 3の間にあります。
Googleマップ上で「Bang Khun Non MRT Exit 2」と検索すれば場所が分かりやすいです。
案内板はまだ十分ではないので、迷ったら駅員さんに「Floating Market Shuttle?」と声をかけると教えてもらえます。

Bang Khun Non(バーンクンノン)駅

この無料シャトルバスは 週末と祝日のみ、朝9時から17時ごろまで運行
しています。
車体は小型の電気バスで、クローンラットマヨム水上マーケットの近くまで連れて行ってくれます。
だいたい20〜30分おきに出ていて、所要時間は20分ほど。
昼前後は利用者が多く、乗車待ちすることもあります。
バスの現在地は「Via Bus」アプリで確認できますよ。 

このシャトルバスは、タリンチャン地区にある4つの水上マーケット(ソンクローン水上マーケット、タリンチャン水上マーケット、クローンラットマヨム水上マーケット、ワットサパーン水上マーケット)の順で巡回しています。 

この行き方だと、シャトルバスが無料なので、交通費はMRT代の往復100バーツほど(約500円)と格安。
つまり、交通費が節約できるのが最大の魅力です。

また、交通費を大幅に節約できるだけでなく、複数のローカル水上マーケットに自力でアクセスできるため、バンコクの週末観光をめいっぱい詰め込みたい人には有意義な選択肢となります。 

ただ、帰りは便数が減り、満員で乗れないこともあるので、早めに戻りましょう。
自由度が高く、安さでは圧倒的に優れていますが、時間にゆとりがある人向けの行き方です。

※MRTBang Khae(バーンケー)駅からマーケット方面へ向かうソンテウ(乗り合いタクシー)に乗ることも可能です。
料金は10〜20バーツと格安ですが、乗り合いなのでルートも最短ではなく、時間がかかります。
自力チャレンジ派向けです。

Bang Khae(バーンケー)駅


GrabやBoltで直行する

次に便利なのが配車アプリを使う方法です。
宿泊先のホテルから直接マーケットまで行けるので、乗り換えや待ち時間のストレスがありません。

料金はエリアによって変わりますが、バンコク中心部(サイアムやアソーク周辺)からなら
250〜400バーツ程度
が目安です。
配車アプリやタクシー運転手に伝えるには、
英語表記で「Khlong Lat Mayom Floating Market」またはタイ語表記で「ตลาดน้ำคลองลัดมะยม」
と指定してください。

冷房の効いた車で直行できる安心感は大きいですが、往復すると公共交通の数倍はかかります。
ただ、友だち2〜3人と割り勘にするなら、MRT利用と大きくは変わりません。
荷物が多いときや、人数が多い場合、とにかく暑い中で歩きたくなくいから「楽な行き方がいい」という人には納得できる料金だと思います。

注意点としては、バンコクの道路は渋滞しがちだということです。
夕方戻ってくる時間帯には呼び出しに応じてくれる車がつかまりにくいことがあります。
とくに土日の昼前後は市内の道路が混み合い、通常30分で着く距離が1時間以上かかることもあります。
渋滞で時間がかかるため、料金も上がることがあることは覚えておきましょう。


ツアーに参加する

最後に、旅行会社やオンラインで予約できるツアーに参加する方法です。
料金は内容によって差がありますが、一般的なガイド付きのツアーで
1人あたり2,800〜4,000バーツ(約13,000~19,000円)
くらいが相場です。
1人2万円を超えるようなプランでは、車と専属ドライバーがつき、いくつかの水上マーケットをはしごする豪華ツアーです。

ツアーの最大の魅力は「楽さ」と「安心感」です。
ホテル送迎がつくことが多く、現地で迷う心配もありません。
英語やタイ語に自信がなくても、ガイドさんが代わりにやり取りしてくれるので、買い物や食事も安心です。

一方デメリットは、料金が高いことと、スケジュールが決まっているため自由に動けないことがデメリットです。
「気に入ったお店でゆっくりしたい」と思っても、集合時間が来れば移動しなければなりません。
また、ツアーによっては他の水上マーケット(ダムヌンサドゥアクやタリンチャンなど)と組み合わせて回ることがあり、クローンラットマヨムだけをじっくり楽しみたい人には物足りないかもしれません。
移動や言葉のストレスをどうしても避けたい人にとってはとても安心な選択肢ですが、コストはかなりかかります。

クローンラットマヨム水上はバンコク中心地から近く、交通機関で近くまで行けるので、初めてバンコクへ来た人でも自力で充分行けるのではないかなと思います。


クローンラットマヨム水上マーケットの楽しみ方とおすすめのお土産

クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコク中心部から気軽に行けて、観光地化されすぎていないのが魅力です。
歩き回ってローカルの空気を吸い、屋台で食べ歩き、運河をボートで巡る。
そんな「体験」がメインの場所です。
家族連れでも過ごしやすい工夫があり、子どもと一緒でも回りやすいのが嬉しいポイントです。
この章ではバンコクからの行き方(自力でのアクセスとツアー)や注意点も含めて、おすすめの楽しみ方を紹介します。


広い敷地と7つのゾーン

まずびっくりするのは敷地の広さ。
Googleマップで見ると約7.5ヘクタールもあって、東京ドーム1.5個分くらいの大きさです。

市場は一応7つのゾーンに分かれていますが、きっちり線が引かれているわけじゃないんです。
野菜の屋台の隣に雑貨屋があったり、Tシャツの奥に急に食堂があったりと、とにかくごちゃごちゃ。
でもその無秩序さが面白く、歩くたびに発見があります。

散策の目安時間は2〜3時間。
食事とボートツアー込みなら3時間は欲しいところですが、時間が限られている人なら1時間半くらいでも一応回れます。

朝から午前中にかけては暑さもましで、歩きやすいのでおすすめ。
ゾーン2には地元の人向けの青果エリアがあって、ローカルな雰囲気にどっぷり浸れます。
観光客っぽい空気を味わいたければ、道路を挟んだゾーン1に行くといいです。
飲食屋台が多く並び、観光向けの商品も売っています。

注意点をひとつ。
道が狭いのでベビーカーは不向きです!
小さいお子さま連れの場合は抱っこ紐の方が安心です。

運河を巡るボートツアーは外せない

クローンラットマヨムに来たら、ぜひ体験してほしいのがボートツアー。
「水上マーケット」に来るからには、やっぱりボートに乗らないと雰囲気が出ません。

料金は1人100バーツ前後。
約1時間のクルーズで、この値段はかなりお得だと思います。
グループで貸し切りもできて、9人で800バーツで借りられたりします。

乗り場は市場の入り口近く。
屋台街を抜けた先に「Boat Tour」や「Pier」と書かれた看板が出ています。
週末ならお客さんが多いので、5分も待たずに出発することもあります。

ボートに乗ると、運河沿いの村の暮らしがすぐそこに広がります。
洗濯物を干す家、犬が水辺で遊んでいる様子、子どもが水遊びしていたりと、まさに「タイの日常」を垣間見られる場所です。
観光地化されたダムヌンサドゥアク水上マーケットのように、呼び込みや押し売りがないのも魅力。

立ち寄りポイントは2種類あります。
ひとつは「ワット・サパーン水上市場」。
ここでは20分ほど自由時間があり、お寺参拝や食べ歩き、射的なんかもできます。
ただし15時には屋台が閉まり始めるので、楽しみたいなら14時までに出発した方がいいです。

もうひとつはオーガニックファームのカフェ。
古民家を改装したような場所で、魚に餌をやったり、ジュースを飲んで休憩できたりします。
のんびり派はこちらが気に入ると思います。

注意したいのは、2025年現在、すべてのツアーで両方に立ち寄るわけじゃないこと。
どちらか片方だけになることもあるので、出発前に船頭さんに確認してくださいね。


食べ歩きを楽しむ

クローンラットマヨム水上マーケットに来て一番わくわくするのは、やっぱり食べ歩きです。
屋台がずらっと並んで、どれも美味しそうで迷うほど。

名物はシーフードの炭火焼き。
大きなエビやイカを網で焼いて、その場でシーフードソースをつけて食べる。
これがもう最高で、ビールが欲しくなります。値段もエビ1皿200〜300バーツくらい。

他には、船麺(クイッティアオ・ルア)が有名です。
濃厚なスープに香辛料が効いていて、小ぶりなサイズで1杯15〜20バーツ。
安いので2杯、3杯と食べ比べする人も多いです。

デザートならカオニャオ・マムアン。
甘いマンゴーともち米にココナッツミルクをかけたタイ定番スイーツ。
60〜80バーツで買えて、写真映えもばっちり。
3〜5月の旬はとくにおすすめです。

そのほかにも

  • カオマンガイ(蒸し鶏ご飯) 45バーツ
  • クンオップウンセン(エビと春雨の蒸し鍋) 75バーツ
  • コームヤーン(豚トロの炭火焼き) 60バーツ
  • カノムブアン(タイ風クレープ) 1個10バーツ
  • ルークチュップ(カラフルな練り菓子) 10個20バーツ

どれも日本人の口に合いやすい味です。
市場内で売られているフレッシュオレンジジュースも美味しくておすすめ。
食べ歩きだけでも数時間過ごせるので、空腹で行った方がいいですよ。


お土産はほどほどに

マーケットには雑貨や工芸品もあります。
ハンドメイドの陶器、布小物、竹細工など、見て回るのも楽しいです。
値段も観光客向けに吊り上げられていないので安心。
交渉すればさらに安くなることもあります。

ただ正直、ここでしか買えない特別なお土産は少なめ。
チャトゥチャックウィークエンドマーケットなど、他の場所でも手に入るものが多いです。

「お土産を買うぞ!」と意気込むよりも、食べ歩きやボート体験に重点を置いた方が満足度が高いと思います。


子連れに優しい工夫がいっぱい

このマーケットは、子連れにも意外と優しい場所です。
バンコク中心部から車で30分ほどと短時間で行けるし、小さい子でも歩きやすいです。

とくにおすすめなのが「The Pine Farm & Cafe」。
ここではウサギや鳥に餌をあげることができて、子どもたちは大喜びです。
親は冷房の効いた室内でコーヒーやスイーツを楽しみながら休憩できます。
正直、水上マーケットだけだと子どもは飽きやすいんですが、このカフェに行けば、最後までご機嫌で過ごせますよ。

さらに市場内にはお絵かきコーナー。
他の水上マーケットにはない工夫です。
暑さ対策や気分転換の場として利用すると、とても助かります。

クローンラットマヨム水上マーケットの魅力とは?

バンコク近郊には、水上マーケットと呼ばれる場所がいくつも点在しています。
テレビやガイドブックで紹介される有名なものから、地元の人しか知らないような小さな市場まで本当にさまざま。

せっかくなら「どこに行こうかな?」と比べて選びたいところですよね。
ただ、行きやすさや雰囲気、値段など、実際に足を運んでみると意外と違いがあります。

ここではバンコクから行ける代表的な水上マーケットを取り上げて、クローンラットマヨム水上マーケットがどんな位置づけなのかを整理してみましょう。
初めて行く人にとっても比較の目安になるはずです。


バンコク周辺の水上マーケットと特徴

ダムヌンサドゥアク水上マーケット

いちばん有名なのは間違いなくここ。
写真でよく見る「小舟がぎゅうぎゅうに並んでいる」光景はこのマーケットです。
絵になる場所ではあるのですが、実際はバンコクから2時間以上かかり、自力でのアクセスはかなり大変。
私もツアーに参加して行ったことがあります。

華やかで見応えがある反面、観光地化が進みすぎているのが正直なところ。
客引きも多く、料金をふっかけられるケースや、偽のボート乗り場に案内されるトラブルも報告されています。
クローンラットマヨムと比べると「派手さはあるけど疲れる」という印象ですね。


アンパワー水上マーケット

こちらも人気。
とくに夕方から夜にかけての営業で、ナイトマーケットの雰囲気を楽しめるのが魅力です。
川沿いにシーフードやタイ料理が並び、食べ歩き好きにはたまりません。
夜はホタル観賞ツアーも有名で、週末になると現地の人や観光客でにぎわいます。

ただしバンコクからは片道2時間ほどかかるので、気軽に行くというより「一日がかりで出かける」イメージ。
昼間に行けるクローンラットマヨムとは営業スタイルが違うので、時間のある人には両方行ってみても面白いでしょう。


タリンチャン水上マーケット

アクセス重視ならここ。
市内からわずか12km、タクシーなら20〜30分、SRT(ライト)レッドラインのタリンチャン駅から乗るならクローンラットマヨムより近いくらいです。
小規模ですが素朴な雰囲気で、観光客と地元の人が一緒に食事しているのを見ると「本物感」があります。
炭火焼きのシーフードやマッサージも名物。

クローンラットマヨムと同じ方面にあり、無料シャトルバスを利用すれば両方をセットで巡ることも可能。
ただ、規模やボートツアーの内容ではクローンラットマヨムのほうがやや上。
「短時間でちょっと体験したい」ならタリンチャン、「半日しっかり楽しみたい」ならクローンラットマヨムといった感じです。


ソンクローン水上マーケット

タリンチャンの裏にある小さな市場。
観光客はほぼおらず、完全に地元向けです。
売っているものも生活用品や日常的な食べ物が多く、旅行者には少し地味に映るかもしれません。
でも、「観光地ではないリアルなタイ」を味わいたいなら面白い場所です。
クローンラットマヨムと組み合わせて行けば、メリハリのある体験になります。


ワットサパーン水上マーケット

お寺の裏にある穴場的な市場。
バスや電気カーがなければ外国人はまず行かないローカルエリアです。
とても静かで落ち着いているので、人混みに疲れた人にはおすすめ。
クローンラットマヨムのボートツアーでも立ち寄れることがあり、気軽に雰囲気を味わえます。


クローンラットマヨム水上マーケットの魅力まとめ

こうして比べてみると、クローンラットマヨム水上マーケットの特徴が見えてきます。
派手さではダムヌンサドゥアクに劣るかもしれませんが、短期旅行者や初めてタイを訪れる人にとっても選ばれるべきポイントが揃っているんです。


アクセスの良さ

バンコク市内から車で30〜50分。
MRTと無料シャトルバスを組み合わせれば、自力で安く簡単に行けます。
時間が限られている人や、子ども連れにはとても便利。


安心できる雰囲気

観光客だらけではなく、地元の人が普段の買い物に来ているマーケットです。
押し売りもなく、値段も現地の相場そのまま。
「のんびり歩いても誰も邪魔してこない」環境はかなり貴重です。


広さと楽しみ方のバランス

東京ドーム1.5個分ほどの敷地がありますが、大きすぎて疲れるほどではありません。
屋台をひと回りして、川沿いで休憩して、ボートツアーに出る…そんな過ごし方が可能。
ボートツアーは1人100バーツほどと良心的な料金で、川沿いの生活や小さな市場、カフェに立ち寄る内容も盛りだくさんです。
ツアー中に高額な買い物を押し付けられることもないので安心。


食べ歩き天国

市場の楽しみといえば食事。
ここではシーフードの炭火焼き、船麺(クイッティアオ・ルア)、マンゴーともち米など、王道のローカルグルメが揃っています。
価格も現地そのままなので、観光地価格にうんざりしている人にはうれしいはず。
お腹を空かせて行くのがおすすめです。


子連れにもうれしい

すぐ隣には「The Pine Farm & Cafe」というカフェがあり、ウサギや鳥にエサやり体験ができます。
マーケット散策に飽きた子どもも楽しめるので、家族旅行にはぴったりです。


清潔感と景色の良さ

野菜や果物を積んだ小舟が行き交い、藁葺きの屋根の店が並ぶ光景はタイらしさ満点。
さらに全体的に清潔に整備されているので、初めて訪れる人も安心です。
写真を撮るのにも向いています。


4.3 どんな人におすすめ?

まとめると、クローンラットマヨム水上マーケットはこんな人に合っています。

  • バンコクから自力で行きたい人
  • 週末に本物のローカルを体験したい人
  • 子連れで安心して過ごせる場所を探している人
  • 観光地の押し売りや高額なツアーが苦手な人

アクセスのしやすさと、素朴だけど充実した雰囲気。
いかにもな観光地ではないところに遊びに行きたい人にとって良い場所です。

まとめ

クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコク中心部から短時間でアクセスでき、観光地化されすぎず地元の空気をしっかり感じられる水上マーケットです。

公共交通を使う行き方なら自力で安く行け、配車アプリやツアーなら快適に訪れることも可能。
マーケット内は広いとはいえ回りやすく、屋台での食べ歩きや運河のボートツアー、カフェでの動物ふれあい体験など、多彩な楽しみ方ができます。

とくに家族連れや初めてタイを訪れる旅行者にとっては、押し売りや観光客向けの高額料金を気にせず、安心して過ごせる点が大きな魅力です。
週末や祝日に訪れることで、ローカルな雰囲気とタイの生活文化を存分に体感でき、忘れられない思い出を作ることができるでしょう。