スワンナプーム国際空港は、タイの空の玄関口になる空港のひとつです。 
初めてのタイ旅行でこのスワンナプーム空港に降り立つ旅行者も多いと思います。 
BKK空港と表記され、バンコクにあると思われるかもしれませんが、バンコク中心部からはおおよそ25kmれた、おとなりのサムットプラカーン県に入ってすぐのところにある空港です。 

スワンナプーム空港は、実際にバンコク都内にあるドンムアン(DMK)空港より92年も後の2006年に完成しました。 
敷地も4-5倍広く、夜間に外から見ると青くライトアップされているのがとても美しい近代的な空港です。 
世界的に見ても利用者数が多いアジアのハブ空港であるため、旅行者を輸送する交通機関も発達しています。 
 
本記事では、スワンナプーム空港からバンコク市内までの主な移動手段とおすすめの行き方を、電車・タクシー・Grabなどを比較しながら具体的にご紹介します。 

スワンナプーム空港からバンコク市内への主な移動手段 

スワンナプーム空港からバンコク市内へアクセスする主な移動手段は以下の通りです。 

電車(エアポートレールリンク=ARL):空港ビルからバンコク市内まで、渋滞に影響されずに安く早く移動できるのが最大の利点。市内の主要な駅で他の電車と接続しているので、多くの主要なエリアに簡単にアクセスできるのも魅力です。 

タクシー:空港には公式のタクシー乗り場があります。バンコクの地理に疎くても目的地までドア・トゥー・ドアで到着できるのが便利。料金も日本に比べると安価です。バンコク市内には流しのタクシーがたくさん走っています。 

Grab:配車アプリで呼ぶことができるタクシーです。目的地や料金が事前に確定するため、初めての旅行者にも安心です。英語やタイ語が話せなくても問題ありません。キャッシュレスで支払うこともでき、不安材料を最大限減らせます。 

路線バス:電車だと乗り継いだり徒歩移動しなくては行けない場所に直行できるローカル路線もあり、使いこなせれば便利です。ただ、空港ビルから離れた乗り場に行かなくてはならないバスが多く、観光客が利用しやすいバスはほんの一部です。 

空港リムジン(ハイヤーサービス) :空港からホテルまで専用車で直行の高級送迎サービス。車種も高級で車内は快適。ビジネス利用や観光客にも安心ですが、料金は高めです。 

バンコク市内からスワンナプーム空港への主な移動手段 

すべての移動手段について、基本的に空港から市内へ行くときの逆ルートになります。 
ただ、バスについては、空港へ戻る場合はすべて空港ビル到着となるので、安さと直行の便利さを重視する方には検討の余地が生まれます。 

続いての章では、初めての旅行者が利用することの多い、電車・タクシー ・ Grabを中心に、それぞれの特徴や利用方法を詳しくご紹介していきます。 

エアポートレールリンク(ARL)での移動 

エアポートレールリンク(以下ARL)は、スワンナプーム空港からバンコク市内へ移動する際、渋滞の影響をまったく受けることがない唯一の移動手段です。 
早朝から深夜まで利用でき、しかも運賃が安いため、時間も運賃も抑えたい旅行者が最初に考えるのがARLの利用ではないかと思います。 

【ARLの基本情報】

運行時間: 毎日 05:30〜24:00 
所要時間: 終点のパヤータイ駅まで約26〜30分 
料金: 15〜45バーツ(距離制) 

ARLで空港からバンコク市内へ移動する利点 

ARLの乗り場は空港ビルの地下1階にあるので、入国後すぐに移動開始できます。 
空港ビル内の案内表示はしっかりしているので、駅へのアクセスに迷うことはないでしょう。 

空港とバンコク市内を結ぶ道路は天候や時間帯により頻繁に渋滞します。 
道路状況によらず到着時間が読めるというのはタイ旅行全般を通じて非常に重要な要素で、ARLを含み電車を利用する場合の最大の利点です。 
しかも運賃は15~45バーツ(約70~200円)と非常に安価です。 

「とにかく早く休憩したい!」もしくは「すぐにでも観光へ出かけたい!」という方にとって、ARLはコスパ最強の移動手段です。 

ARLから他の電車への接続 

ARLは、終点のパヤータイ駅でBTS(スカイトレイン)と接続しているため、サイアムやアソーク、トンロー、オンヌットなど、ARL沿線ではないエリアへ向かう場合も簡単に乗り継いで行くことができます。 
 
マッカサン駅でもMRT(地下鉄)ペッチャブリー駅に接続していますが、徒歩での移動距離が少し長いので、目的地がBTS沿線の場合は、遠回りでもパヤータイ駅で乗り換えた方が快適です。 

ここ5年~10年で、バンコク周辺には新路線が次々運行開始しているので、以前は行きにくかったエリアも含め、短時間でかなり広範囲までアクセスできるようになりました。 

ARLの切符(トークン)を買う 

到着階である2階から地下1階まで降りたら券売機に向かいます。 
地下1階はかなり広い空間で、券売機や改札は動く歩道の先にあります。 

券売機で利用できるのは、硬貨と1000バーツ札「以外の」紙幣です。1000バーツ札しかない場合は、行列ができていても窓口へ並ぶしかありません。 
どの移動手段の場合も1000バーツ札は利用しにくいため、あらかじめ100バーツ札や硬貨を準備しておくと困りません。 

さて、券売機で購入しようとすると、初めはタイ語表示になっています。 
「え? タイ語?」と驚くかもしれませんが、タッチ画面の右上部に「English」のボタンがあるので、焦らずに英語に切り替えて目的の駅を押しましょう。 

無事購入できたら、左下から出てくるのは丸くて黒いプラスチック製のトークンです。 
おつりがある場合は右下から出てきます。忘れずに受け取りましょう。 

改札から入場する際にはトークンをタッチしてください。 
入場の際は投入しません。 
降りるときのみ、トークンを差し入れる投入口があります。 

また、ARLだけでなくタイのすべての電車に言えることですが、日本と比べて改札の開閉が遅いです。 
私も何度か経験がありますが、前の人にぴったり続いてタッチや投入の操作をしようとすると、ブザーが鳴ったり挟まれたりすることがあります。 
前の人に続かず、一呼吸置いてタッチや投入をするのがコツです。 

なお、始発/終点駅である空港駅から乗車する場合、電車のドアが開いても、駅員の車内確認が終わるまで乗車できません。 
ひとりだけ慌てて乗り込んでしまうと、気まずい思いをしますのでご注意! 

電車(ARL・BTS・MRTなど)を利用して市内から空港へ移動する 

帰国時にバンコク市内からスワンナプーム空港へ向かう際も、移動時間が読めるARLは安心して使える移動手段です。 
フライト時間に余裕がない場合や大雨の場合でも空港到着が遅れることを心配せずに済みます。 

BTSから乗り継ぐ場合はパヤータイ駅から乗車。(空港駅まで45バーツ) 
MRTの利用が便利な場合はペッチャブリ駅で降り、少し歩いてマッカサン駅から乗車します。(同35バーツ) 
ARLの始発駅であるパヤータイ駅から乗車すれば座れる可能性も高いので、空港まで、より快適に移動できます。 

ARLのデメリット 

ここまで、ARLの便利なところばかり書いてきましたが、デメリットはないのでしょうか。 

例えば、大きな荷物がいくつもある、ベビーカーを押している、小さなお子様や年配者と一緒に来ているような場合はARLは適さないかもしれません。 
駅へのアクセスや乗り換え、改札内でのホーム階への移動、降車後目的地までの移動など、都度歩かないといけないので、疲れてしまう可能性が高いです。 

また、便利な移動手段であるということは、ラッシュアワーや週末など、多くの人が利用し、混雑がひどくなる時間帯もあります。 
始発駅とはいえ、座れない場合も出てきます。 
そのような時は、車内だけでなくエレベーターやエスカレーターも混雑するのでさらにストレスになります。 

とはいえ、徒歩移動が苦にならない旅行者にとっては、やはりメリットの方が大きいです。 

タクシーやGrabでの移動 

タイの大きめの都市には、流しのタクシーがたくさん走っています。 
郊外の町だと場所によってタクシーが拾いにくい場合もありますが、バンコク市内なら、たとえ早朝や深夜でも、「1台も走って来ない!」なんていうことはまずありません。 
日本よりもお財布に優しい運賃なので、日本よりも気軽に利用できます。 
乗り方に慣れてしまえば、旅行中の手間や体力を上手に節約できる心強い味方になります。 

ただ、初めてタイに来られる場合は、「早朝や深夜にタクシーを利用するのはなんとなく怖い」「目的地を説明できるか心配」「料金トラブルになることはないの?」といった不安が頭をよぎるかもしれません。 
そのような場合は、配車アプリでGrabタクシーを呼ぶという選択肢があります。 

この章の前半では空港から出発する際にタクシー(またはGrab)を利用する方法とその注意点をご紹介。 
後半では市内からタクシーに乗る方法や、通常のタクシーとGrabの比較についても解説します。 

空港タクシーで空港から市内へ移動する利点 

バンコクでの移動に慣れていない方、また大量の荷物がある場合などは、乗り物に乗るまでや降りてからの移動にも心理的・体力的なハードルを感じてしまいますよね。 
タクシーなら、乗車さえできてしまえば座っているだけで目的地まで連れて行ってくれるのですから体力要らず、心配要らずで快適です。 

スワンナプーム空港には公式タクシー乗り場があるので、基本的にそこから乗車します。 
フライトで疲れた後に蒸し暑い国に降り立って「最初から体力を使いたくない!」と考える旅行者にとって、タクシーはもっとも労力が要らない移動手段となります。 

また、運行時間がいくら長いとはいえ、深夜に電車は運行していません。 
到着時間帯によっては選択の余地なく、24時間稼働しているタクシーを利用することになります。 
深夜は一般道も空いているので、高速道路を利用しなくても早く目的地に到着するという利点があります。 

空港タクシーの乗車方法 

空港ビル1階の4番(or 7番)の出口付近にある公式のタクシー乗り場に行き、タッチパネル式の自動発券機から整理券を取得。 
番号が呼ばれたら係員に従って指定されたタクシーに向かい、乗車します。 
トランクの積み込みを手伝ってくれるドライバーも多いです。(全員ではない) 

【タクシー料金の目安】
・空港使用料:50バーツ(約230円、公式タクシー乗り場を利用する場合にかかる料金) 
・メーター料金:200〜400バーツ(約900~1,800円) 
・高速代:75〜100バーツ(約340~450円、高速道路を利用する場合) 
※高速代は料金所ごとにドライバーに手渡します。 
 
これらを全部足すと、バンコク中心部までのタクシー料金は、おおよそ300〜500バーツ(約1,350~2,300円)になります。 

空港タクシーを利用する場合の注意点やコツ 

・タクシー乗り場の待機人数 
深夜の時間帯に到着便が重なったときなどは、タクシーの順番待ちが長くなる場合があります。 
待機人数が多かったり流れが悪いときは、以下に紹介するGrabへの切り替えも考慮しましょう。 

・渋滞のリスク 
バンコク中心部までの所要時間は通常35〜45分ですが、天候や時間帯により渋滞して1時間以上かかることもあります。時間に余裕がない場合は電車の利用も検討しましょう。 

・英語が通じない 
英語が話せるドライバーは少ないです。聞こえてるのかどうかも分からない態度のドライバーもいます。目的地の名前や住所がタイ語で書かれたものや地図のスクリーンショットなど、別の方法で行き先を伝えられるものを準備しておくと安心です。 

・堂々と落ち着いて行動する
こちらが慣れていないと見ると、わざと遠回りをして稼ごうとするドライバーもいます。観光客感・初心者感を表には出さず、落ち着いた態度を心がけていれば大丈夫です。 

・目的地に着くまで料金が確定しない 
いくら払えばいいか最後まで分からないので、支払う時点になって100バーツ札や10バーツ硬貨が足りないことが判明して困る。1000バーツ札を渡すと、受け取りを拒否されたり、おつりが足りないと言われてまた困る。あらかじめ小額紙幣や硬貨を充分用意しておくとスムーズです。 

・チップは気持ち程度でいい 
タイはチップが必須というわけではありませんが、荷物の積み降ろしを気持ちよく手伝ってくれた、あるいは手伝ってほしい場合は20~50バーツのチップを渡すとスムーズです。 何もなくても「コープクンカー(ありがとう)」のお礼程度に、端数を少し切り上げて渡すだけでも。 

・トラブル対策 
整理券にはドライバーの名前やIDが記載されています。またタクシー車内には車両登録番号や、顔写真付きIDカードが据えられています。疑わしいことがあった場合に備え、念のため「こっそり」写真やメモで控えておいてください。くれぐれも車内ではもめないように。 

配車アプリGrabを利用して空港から市内へ移動する利点 

Grabとは配車アプリで呼ぶことができるタクシープラットフォームのひとつです。 
タクシーの便利さのまま、少額の料金を乗せることで、さらに不安や面倒をなくしてくれる心強いプラットフォームです。 
最近は日本にもいくつかありますね。 
タイでも他にいくつかのプラットフォームがありますが、ここではタイで一番利用されているGrabをご紹介します。 

・日本語で操作できるので、英語もタイ語も要りません。 
・あらかじめ目的地を認識したタクシーがやって来るので、苦労して行き先を伝える必要もありません。 
・Grabのタクシー呼び出しを確定する前に、空港使用料(50バーツ)とプラットフォーム使用料(地域や状況により20~50バーツ)を含めた料金が明記されているので、それを確認した上で予約できます。 
ドライバーとのコミュニケーションに不安を覚える旅行者にとって、これだけでとっても安心ですよね! 
・アプリ上で配車の確定や到着予定時間が示されます。 
・プラットフォームに記録が残るので増額請求のようなトラブルの心配もありません。(※高速代は別途) 
・クレジットカードを登録しておくと現金を扱う必要もないのでさらに安心。 

また、 
・車種(大型車・SUVなど)を指定できます。 
普通車よりやや高くなりますが、人数や荷物量によってはお得な場合もあるでしょう。 
・「高速道路を利用しない」指定もできます。 
たとえば深夜なら、高速道路に乗らなくても一般道で充分快適に進みます。 

プラットフォーム使用料かかり、通常のタクシーより割高になるとはいえ、プロモーションが適用されればお得になることもあり、総合的に見ると、初めてタイを訪れる旅行者にとって非常に安心な移動手段と言えます。 

Grabへの乗車方法と注意点 

まずはGrabのアプリをご自身のスマートフォンにダウンロード~インストール。 
そのあと、利用者の登録をします。 
万が一日本語になっていない場合はマイページから日本語に切り替えることもできます。 
現在地と目的地、ご自身の要望に合った車やオプションを選び、予約ボタンを押します。 

スワンナプーム空港に呼ぶ場合は、空港ビル1階の4番出口付近、通常のタクシー乗り場を過ぎたところにGrab専用のピックアップポイントがあります。 
そこでピックアップしてもらうには【Grab Pickup Arrival Exit4 (1st FL.)】を指定します。  
雨の日や繁忙期、混雑時などは配車に時間がかかる場合があるので、考慮して予約しましょう。 

あとは時間までにピックアップに指定した場所で待ち、予約番号を確認して乗り込みます。 
※他の旅行者も同じ場所に呼び出すので、間違って乗らないようにしましょう。 

最大の注意点は、アプリを利用するためのインターネット環境が必要なことです。 
空港には無料WiFiがありますが、空港ビルの外へ出るとつながりにくい場合もあるので、インターネット回線のことも考えておきましょう。 

通常のタクシーのドライバーがGrabタクシーとしても営業しているので、派手でカラフルなタクシーがやって来ることもありますが驚かないでください。 
Grabとして呼ばれたときにはGrabのシステムに従うので大丈夫です。 

市内でタクシーを拾って空港へ移動する 

次に、バンコク市内からスワンナプーム空港へ移動する場合や、観光の途中に利用する場合も含めてご説明します。 

タクシーは、深夜や早朝の移動、荷物が多い場合、グループ旅行や家族旅行など数名以上の場合に適しています。 
ホテルのフロントなどで呼んでもらうこともできます。 
 
旅行者自身が道で拾う場合は、フロントガラスの左前に赤や緑の3文字のタイ文字「ว่าง(ワーン、空車)」が光っていれば乗車可、消灯していれば乗車不可であることが分かります。 
空港に行けないドライバーはいないと思いますが、間違ってドンムアン空港へ行かないよう「スワンナプーム空港!」とはっきり伝えましょう! 

通常タクシーのドライバーは、勤務時間終了間際や大雨でひどい渋滞が起こっているような場合、「そこには行かない(乗せたくない)」と乗車を拒否したり、「〇〇バーツでなら行く」と価格交渉をしてくることがあります。  
乗車拒否や価格交渉はルール違反ではあるものの、実際にはよくあるため、次のタクシーを待って利用しても間に合うよう時間に余裕を持って拾うようにしてください。 

あまり心配しなくても、バンコク市内なら早朝や深夜でもタクシーはまた通ります。 

通常のタクシーとGrabで空港へ行くときの比較 

前述したように、通常のタクシーとGrabでは料金が少しだけ違います。 
ざっくり言うと、パヤータイ駅周辺からスワンナプーム空港までのタクシー料金の目安は、 

・通常のタクシーで約250〜400バーツ(約1,100~1,800円) 
・Grabだと約300〜500バーツ(約1,350~2,300円)くらいです。 

旅の終盤になり、タクシーの利用にも多少慣れたかもしれません。 
通常のタクシーが今目の前にいれば、わざわざGrabを呼ぶのは面倒、という場合もあるでしょう。 
タクシーを呼び止められるか、目的地を告げることができるか、乗車拒否や価格交渉された場合、慌てず、別のタクシーに切り替えて待つ時間はあるか、など、タクシー乗車のルーティーンがこなせそうなら、必ずしもGrabタクシーを使う必要はないと思います。 

通常のタクシーでもGrabでも空港へは行けますが、違いは多少の運賃の差とその分の安心感です。 
まだ自信がないな、という方はご自身の安心のためにGrabアプリの利用をおすすめします。 

タイ初心者でも利用しやすいバス 

タイが初めての旅行者にも利用が難しくないバスのみ紹介します。 

バスは、本当に自分が思った目的地に着くのか?降りるところは分かるだろうか?と、乗り込んでからも気が休まらないことが多いですが、以下に紹介するバスは、比較的乗り降りに迷わないバスですので、条件に合えば利用を検討してみてください。 

市内行きの観光客向けバス 

以下のバスは空港の目の前(空港1階7~8出口付近発)から発車します。 
階下へ移動するだけで乗車することができるため便利です。 
荷物スペースがあるので大きめのスーツケースも載せやすい形状のバスです。 
行先、運賃、現在時刻を考え、バスカウンターで次の発車時刻を確認してみてください。
所要時間は60~90分くらい見ておきましょう。(道路状況によります) 
(その他のローカル路線バスは、空港ビルからの発車ではないためここでは省きます) 

※基本的にだいたい同じルートを逆向きに走るので、空港へ戻る際にも利用できます。 

・AE3(Airport Express 3):アソーク〜プロンポン〜トンロー方面へ向かう大型バス。乗車券は専用のカウンターで購入。運賃は150バーツ。運行時間は07:00〜23:00 

・LIMOBUS:大型バス|カオサン通り方面へ向かう大型バス。乗車券は専用窓口で購入。(オンラインでも購入可)運賃は150バーツ。運行時間は09:00〜24:00 

・S1系統|中型バス|カオサン通り〜王宮前広場へ向かう中型のバス。運賃は60バーツを車内で支払う。運行時間は05:00〜21:45頃(時間帯により本数は少なめ) 

オンヌット駅から空港まで直行するバス 

下記のバスは、空港から出て来る際には使い勝手が悪いですが、オンヌット駅から空港へ行くのであれば非常に便利です。 
両バスとも運行時間はおおよそ05:00~21:45くらいです。 

日中は1時間に1便くらいしか出発しませんが、ラッシュ時(朝06:30〜08:00、夕方16:00〜18:30)には増便され、1時間に4便くらいのペースになります。 
運賃は30バーツ(約135円)と超安価なので、時間の余裕がある方はチャレンジしてみてください。 

・BMTA系552番バス 
ローカル路線バスのひとつです。 
BTSオンヌット駅近く、スクムビット通り東側の交差点近くの「552番」が書かれた乗り場から出発。 
もちろん、オンヌット以降のバス乗り場から乗車することもできますが、始発のオンヌット駅を利用するのが一番分かりやすいのでおすすめです。 

・552B乗り合いミニバン 
タイ語で「ロットゥー」と呼ばれる10~12人乗りの小型車両を使った公共の乗り合いバスです。 
車体や看板に「Airport」や「SUVARNABHUMI(スワンナプーム)」の表示があり、乗り場もBTSオンヌット駅下、センチュリープラザ前なので分かりやすいです。 
※大きな荷物を持ちこんで1席占有するしかなくなってしまう場合、2人分の運賃を請求されることがありますが、それでもなお、安価で便利です。 

おすすめの移動手段は? 

本記事を読んで、スワンナプーム空港とバンコク市内の間には、いろいろな移動手段があることがご理解いただけたのではないかと思います。 

ARLが「もっともコスパに優れた一押しの選択肢と言いたいところですが、ホテルが駅から離れていたり、徒歩移動がつらい方、荷物や人数が多ければ、運賃が上がることを考慮に入れてもトータルで考えればタクシーが最適解になることもあります。 

さらに、言葉やトラブルが心配な旅行者がタクシーを利用する際のハードルを大幅に下げてくれるGrabというタクシー配車アプリも心強い手段のひとつと言えます。 
これらの移動手段の特徴は、空港から市内、市内から空港のどちらにも当てはまります。 
 
また、タイ旅行に少し慣れた方なら、空港ビルから直接発車する観光客向けタイプのバスや、帰りにオンヌットから乗車できるローカルバスやミニバンを試してみようと思われたかもしれませんね。 

まとめ 

私はタイに住んでいたこともあり、もちろん何度もスワンナプーム空港からバンコクに移動していますが、状況に応じて移動方法を変えています。 

とはいっても電車の利便性がこれだけ高いので、一人移動でトランクひとつまでなら大体ARLに乗ります。 
やはり、安くて、気を使わなくて、交通渋滞に左右されないのが最高! 
乗車時や乗り換え時の移動が苦にならない荷物の少ない一人旅の場合にはぴったりの選択肢だと思います。 

たまにトランクが2つ以上だったり、友だちと一緒だったり、ARLの運行が終わってしまった深夜到着時には通常のタクシーを利用します。(基本と違う乗り方をしますが) 
そして、元気なときは、たまに遊び心で、ここには記載していないローカルバスにわざわざ乗る、といった感じです。 

旅のはじまりをスムーズにすると、その後の滞在も快適になります。 
この記事を参考にしていただき、到着時刻、予定、運賃、目的地、荷物の多少、気温や体力などを考慮して、ご自身に合った移動手段を選び、バンコクでの第一歩を気持ちよく踏み出してください。